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「s-h-t-v」____________________________________________________
URL・http://shtv.blog.fc2.com ★Since:2000.03.07/Name:桜井ヒスイ
前website・「A」→「Strobo-hysteric.TV」→現blog「s-h-t-v」
無断転載転用・18歳未満観覧禁止。STOP!ダメ。ゼッタイ。
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このblogは過去作品の一部修正・変更・補足説明したもの等の置き場になっています。
前websiteでは完全18禁・BL(?)を扱っていたので部分的にかなりの要素が残っており、
現在はそれらの部分を取り除いて、改めての再構築中(一部修正・変更・補足)です。
★旧「Strobo-hysteric.TV」の時のbbs。消去するのには躊躇いがあって存続中。
※Categoryの03・04・05は現在、修正中のために閲覧不可となってオリマス。
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2020-08-16 : 00 :
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Last update❤︎

「赤・黄・青・ガムボールを撃ってくれ!」をカクヨム様に登録しました。今回もカクヨムVer.という事で内容を若干変更しています。こちらでは主人公がバス車内でThe Damnedを聴いています。TelevisionやThe Kinksとはまた違ったテイストで。
あっという間に9月ですね、もう大相撲九月場所が楽しみすぎて。❤︎
2022-09-01 : 00 :
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「自己・記憶」〜イメージの断片と連鎖による、表象

01

 イメージの断片と連鎖、それは目紛しく切り替わりあらゆる記憶を覚ました。世界最速のジェットコースターは、わずか数秒で最高時速の240kmを実現化させる。無数のカラフルな発光体はジャンピングしながらそいつを追い、膨張・捩じれ・点滅を繰り返した。櫻井はスピードが与える恐怖に全身を硬直させる。ただ祈るような体勢で安全装置を掴んだ。やがて開始される「変容」。落下に近い角度でジェットコースターは急降下した。それを合図に新たなフォルムへと変貌を遂げる。レールから外れ、爆発に似た光を放ちながらオーバルコースサーキットへと突入する。流動的にうねりながら咆哮するドラゴンのようなソレは、コンパクトなインディカーへと姿を変えた。さらなる加速、美しく神聖なる370kmの世界。その瞬間、目前にギラギラとした何かが飛び込んだ。マシンの上で大きくバウンドする。鮮やかな青空との対比。降り注ぐ太陽光と絶望を帯びた影が融合する。至近距離で跳ね上げた相手と目があった。ロリポップを持ったマシュマロマンと対峙した。周囲にはクラッシュした破片が飛び散っている。口にするととろけるように甘いだろう。ようやく理解する。自分はいつもの夢を見ていたのだ。――そこで完全に目覚めた。

6月6日、AM6:30。(通常通り、1秒の狂いもなく起床。)

 「ひどく気狂いじみている。」タオルケットはグリーン&ホワイトの横縞。AM6:30、混沌とした眠りから解放されたのだ。昨夜からの雨で気温が上昇し、湿度を含んだ空気が皮膚に絡み付く。櫻井は浴室で身体を洗い、キッチンでクリームソーダを作った。甘いシロップはグリーン&クリームは白。グラスの脇にはおびただしい枚数の映画チケット(白&黒、十字、緑の横縞等の多様なデザイン)が散乱していた。毎日、色々な手段で1本の映画を観た。理由は何故だか解らない。ある種の脅迫観念によるものだと思う。昨日は知らない店でハギスを大量に食っている時に、映画館に行かなければ死んでしまうような感覚に陥った。すぐに場所を調べてバスを乗り継ぎながら遠距離の街まで向う。そこで上映されていたのは179分にもおよぶ1962年のアメリカ映画(モノクロ)だった。冒頭の海岸に転がった軍用ヘルメット。彼等はノルマンディー海岸より一斉に上陸し、内陸へと侵攻していく。教会の屋根に引っ掛かったパラシュート部隊の兵士。スコットランド部隊のバグパイプによる無敵の行進。作品は驚くべきエネルギーとパワーに満ちていた。イメージの断片と連鎖による、表象。「自己・記憶」。それに溺れる。全ての映像を脳に刷り込みたいという欲求に支配される。その行為が原因なのか、ひどく混沌とした夢を見続けていた。夢が意図的に記憶の破片を拾い集め、繋ぎ合わせているような気がした。

 バニラクリームを舐めながらテレビを観る。チューリップを縦半分に割った形の椅子に全身を預けて、櫻井は画面を凝視した。現実的ではないニュースが流れていたのだ。そこには奇妙な顔立ちをした男が映し出されていた。――国道沿いにあるボウリング場は大規模なゴミ廃棄場の一部に建てられていた。屋上には娯楽施設のシンボルとして、全長15メートルのティラノサウルス・レックスが屹立している。今日の未明、その付近に突如として2ケ所のクレーターが出現したのだと報道していた。旋回するヘリの映像からは双児のような対称の凹型が確認できた。クレーターには大量の濁った水が流れ込んでいる。調査のために簡易ボートが出されていた。再度、画面が切り替わる。男は、宇宙人が関係していると真面目な口調で話し始めた。UFOが左右に大きく振れて目前で落下したのだと言った。バランスの崩れた顔のパーツ。しかし恐ろしくチャーミングな小動物を連想させた。テレビカメラの前で挙動不振だったが、本当に緊張している訳では無いと感じる。目付きがあきらかに動じていない。むしろ有頂天で嬉しそうな匂いがした。ソイツはカメラの方向に一瞥する。背後にはやがて消えるだろう、爪のようなcrescent moonのシルバーの煌めき。暴力性を内包した何か。発射の瞬間。狂いなく機能する。標的、鮮やかなる完璧な瞬間をとらえ、言葉を放つ。それはチャーミング&ストレンジな姿。

 「―――皆サン、UFOが墜落シマシタ ! ! ! 」

男は恐るべきタイミングで鮮やかにウインクをしてみせた。
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1.「世界最速のジェットコースター」(Ferrari World Abu Dhabi/Formula Rossa)
2.「The Longest Day」・史上最大の作戦。(1962年/20世紀フォックス製作・配給)
3.「ハギス」・カクヨムVer.では羊の腸詰め。羊の内臓を胃袋に入れた料理。
4.「ドラえもんえかきうた」アニメ・ドラえもん(大山のぶ代Ver.)エンディング曲。
5.「マシュマロマン/ステイパフト社」(映画・ゴーストバスターズ)作中の主人公は
  ムッシュ・ビバンダム(Bibendum)こと、ミシュランマンと間違えている。
2014-07-13 : 02-short :
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Hisui Sakurai

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